肩こりや頭痛、腰痛など、身体の様々な症状、不調がでてつらい
憂鬱な気持ちが続いたり、突然イライラしたりしやすくなったりすることが増えた
身体のだるさや眠さが常にあり、やる気がでない
手足に汗をかくことが増え、そのかわりに冷えもある
精神的にも身体的にも不調があり、日常生活に支障をきたしている
朝起きると身体がだるく、重たい感じがする
便秘や下痢、吐き気などの胃の調子が良くない状態が続いている
寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める
息苦しくなる、動悸が気になる
検査しても特に原因がはっきりしない
非常に強い不安や緊張を感じることがある
気候の変化に左右されやすい
自律神経失調症に対する当院の考え
自律神経失調症とは、自律神経という身体を活発に動かせる神経(交感神経)と身体を休めてあげる神経(副交感神経)のバランスが不規則な生活習慣や、ストレスなどによって乱れるために起こります。
このバランスが乱れてしまうと身体や心に様々な不調、症状が現れます。この状態を自律神経失調症といいます。自律神経は内外からの情報や刺激に対して自動的に反応する神経で、本人の意志とは関係なく働きます。自律神経失調症になると身体の一部が痛む、精神的に落ち込むなどの症状、不調として主に頭痛、耳鳴り、疲れ目、動悸、息切れ、手足のしびれや痛み、胃の不快感や吐き気、下痢、便秘、肩こり、筋肉の痛み、生理不順、早漏など沢山の症状が現れますが、人によって様々で症状が出たり消えたり、複数の症状が重なって現れたりします。なので、自律神経失調症が改善する期間も人により異なります。様々な治療法やケア方法があり効果のある方法も人それぞれ異なります。一般的に自律神経の不調の改善には時間がかかるとされていて、数ヶ月で改善するケースもあれば数年かかるケースもあります。なので長期間かけて治すつもりで、焦らずその人にあった治療法を見つけていく必要があります。
自律神経の不調を放っておくとどうなるのか
自律神経失調症を放っておくと、うつ病をはじめとする様々な疾患を引き起こす恐れがあります。
例えば、慢性的な下痢や便秘で起こる過敏性腸症候群、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ続けると集中力の低下やだるさなどが現れ、うつ病のリスクが高まったり、またストレスなどにより内耳のリンパ液に異常が生じることで起こるメニエール病や、精神的なストレスなどがきっかけで突然息苦しくなり呼吸が浅く速くなったり、呼吸のし過ぎにより血液中の二酸化炭素が減り手足のしびれが起こる過呼吸症候群になったり、自律神経のバランスが崩れ、胃酸が過剰に分泌されます。その結果、胃がもたれる、胃が痛む、胃がだるく不快感があるなど胃炎の症状を引き起こ神経性胃炎があります。このように、自律神経の乱れを放っておくのは危険なので不安や不調が長引いている場合は注意が必要です。
当院の自律神経に対する施術とは
当院の自律神経失調症に対する治療には「全調整鍼」というものがあります。
全調整鍼とは、各症状に合わせた経絡上のツボ(経穴)を鍼で刺激し、自然治癒力を最大限に引き出す治療です。まず、お腹の5ヶ所に触れて、それらと関係している手足のツボ(経穴)に鍼を打ちます。経絡に沿ってあるツボ(経穴)に鍼を打つことで、身体の中に流れている気の流れを整えます。また、鍼を体に刺す=痛いと連想されがちですが、治療に用いられる鍼は髪の毛ほどの太さなので、毛穴にあたると少しチクッとすることもありますが、激痛というものではなく、ほとんど痛くありません。ズーンと響くような感じがする場合があります。また、使用している鍼は髪の毛くらいの細さのものを使用しており、使い捨ての鍼なので衛生面や、感染症にかかるといった問題はありません。
その施術を受けるとどう軽減するのか
全調整鍼を受けると、自分では気づかない部分の緊張を緩和し、リラックスさせる効果が期待でき、人間が本来持っている力を高め、痛みの出にくい健康的な身体づくりができます。
また、自律神経のバランスを整えることで副交感神経を活発に働かせ、自然治癒力を最大限に引き出し、免疫力を活性化し、自律神経の乱れを促し、正常な状態に調整し身体の不調の出にくい体質に変えていくことができます。鍼治療は特に人間の皮膚感覚な中でも痛みの感覚を治療に利用します。代表的な反応として、鎮痛作用と自律神経系(疼痛、筋緊張緩和、血流改善など)に及ぼす作用がありとても効果的です。人間の体内には鍼灸の経絡と同じように「気」の流れる道があります。全調整鍼をすることで、この気の流れを正常に戻し、汚染された気を体外に排泄させ、新鮮な気を体内に呼び込むことができ、身体に起こる様々な症状を改善し、お身体をより良い体質に変えてる事ができる効果があります。
施術頻度はどのくらいか
自律神経失調症の症状は人それぞれです。また、全調整鍼の治療効果の現れ方には個人差があるため、改善するために必要とされる期間も人により異なります。改善するための治療頻度は、1週間に1回のペースで全調整鍼を受けていただくことで、身体の土台となる体質やお悩みの症状を少しずつ改善します。治療を続けることでより良いお身体づくりができ、良いお身体が維持できると思います。また、全調整鍼は効果を期待しやすい治療となっております。
自律神経関連でよくある質問と回答①
Q.ここ最近、全然眠れないし、食欲もないし、疲れも取れないんですけど、何が原因でしょうか?
A.このような症状が出る場合、まず考えられるのは自律神経の乱れです。
自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経で構成され、人間の身体はこれらの神経によって支配されています。例えば、睡眠中は副交感神経が優位に立ち、起きている間は交感神経が優位に立ちます。これが乱れると不眠などの症状が表れる可能性があります。また、自律神経は消化器にも影響を与えるため、自律神経が乱れると消化がうまく行かず食欲が低下することも考えられます。そのため、自律神経の調整は非常に大切なことだと考えます。
自律神経関連でよくある質問と回答②
Q.最近、睡眠不足を感じます。自律神経が乱れているからでしょうか?その場合、どんな対処法がありますか?
A.その可能性があります。自律神経の乱れは様々な症状を引き起こすことがありますが、その中でも不眠や倦怠感などの全身症状が表れることがあります。
自律神経の乱れの原因は様々です。特に、何事も急いでしまう性格の方などは交感神経の緊張が続き、夜間にも興奮状態が続くことで不眠になる可能性があります。
対処法としては、寝る1時間前にスマートフォンなどの液晶画面を見ないことや、寝る2時間前にはお風呂に入ってリラックス状態に身体を持っていくなどの方法があります。まずは一つ試してみてご自身に合う方法を見つけてみましょう。
自律神経関連でよくある質問と回答③
Q.ちょっと前からイライラしやすかったり体調が優れないんですが、気圧の影響なのか、年齢的に更年期に入ったのか、なんだと思いますか?
A.季節的な変化や気圧の影響によって自律神経が乱れて体調が崩れる可能性もありますし、更年期に入った可能性も考えられます。どちらにしても自律神経の乱れが関係しています。
更年期症状の主な原因は女性ホルモンの分泌の異常によるものとされています。女性ホルモンのバランスが崩れる原因の一つとして、自律神経の乱れが挙げられます。また、仕事や天候などに身体が臨機応変に対応しきれないと、神経系や呼吸器系の疾患から頭痛や腰痛、更年期症状、冷え性などさまざまな症状が表れることがあります。そのため、リフレッシュするなどして身体の負担を減らすことが大切です。
自律神経関連でよくある質問と回答④
Q.卒業・進学してから腹痛と頭痛が増えたんですけど、これってやっぱりストレスですか?
A.環境が変わったり、生活リズムが変わったことによって身体がまだ慣れていなくて自律神経が乱れている可能性が考えられます。
本来であれば生活リズムが安定してくると身体がリズムに慣れて腹痛や頭痛が軽減してくるので、まずは食事、睡眠、休息、仕事など日中の活動のバランスを意識して、生活リズムを整えることが大切です。また、部活で身体を動かしたり、趣味など自分の好きなことをしてリラックスするのもおすすめです。
自分で改善するのが難しい場合は、整骨院で自律神経の乱れを軽減する鍼の施術を受けるのもおすすめです。
自律神経関連でよくある質問と回答⑤
Q.数年も前から夏とかでも手足が冷たいのですが、身体が硬いのが原因ですか?それとも他に何か考えられますか?
A.もちろん身体の硬さで血流が悪くなり、指先の方まで充分に血液が届かないというのも考えられます。他に考えられるとしたら、自律神経の働きが乱れている可能性もあります。自律神経の働きが乱れると体温調節がうまくいかなくなって冷えやすくなります。また、過度のストレスや加齢によって誰にでも冷えが起きる可能性があります。
その逆に身体がずっと火照っているという方もいます。ただ、その冷えは軽減できるので、温かい飲み物を飲む、シャワーだけではなく湯船に浸かって身体を内側から暖める、薄着をしないなど出来ることから少しずつ変えていきましょう。